かかりつけ医で心音チェック!
心臓弁膜症、ちょっと難しい専門用語で聞いたことがない方もいらっしゃると思います。ご存じのとおり、心臓は4つの部屋に分かれていて、それぞれの部屋はドアのような『弁』で仕切られています。この弁の状態に問題がある病気が心臓弁膜症です。
最近、電車のつり革広告でも『かかりつけ医で心音チェック!』という文字をよく見ます。
タレントの梅沢富美男さんが起用され、とても記憶に残りやすいですよね。
心臓弁膜症には大きく分けて2つタイプがあります。弁の開きが悪い『狭窄症』、弁の閉じが悪い『閉鎖不全症』です。いずれも聴診で診断することが可能です。
狭窄症
・大動脈弁狭窄症→高齢者に多く、最近増えており、問題になっています。
・僧帽弁狭窄症→リウマチ熱の続発症として問題になることが多く、日本では最近、診ることが非常に少なくなりました。
閉鎖不全症
・大動脈弁閉鎖不全症
・僧帽弁閉鎖不全症
閉鎖不全症自体の頻度は比較的低いですが、若い方でも問題になることがあります。他にも弁膜症はありますが、頻度が多いのは上記の4つになります。
弁膜症にともなう症状は様々ですが、主に心不全による息切れ、動悸、足のむくみ、不整脈による動悸やふらつきなどがあります。
健診で心雑音を言われた、最近、息切れや動悸があるなど、心配な方は是非一度受診を考えてください。
参考URL
https://www.benmakusho.jp/
https://nakameguro-cl.com/news/kakaritsukeidetyoushin/
以前にも弁膜症のことは取り上げましたが、大変重要な病気なので、再度からだの情報で取り上げさせていただきました。
中目黒診療所 内科・循環器内科
院長 西原崇創