2026年04月30日 からだの情報

麻疹(はしか)にご注意ください!

麻疹(はしか)が最近例を見ないペースで増えているようです。麻疹というと聞いたことはあってもどんな病気なのか?はわからない方も多いと思います。世界的には減少傾向でしたが、アフリカやインドなど、一部地域では流行が認められることがあります。正しい知識を持つことはとても重要ですので、以下に解説したいと思います。

麻疹(はしか・Measles)

原因ウイルス:Paramyxovirus科Morbillivirus属 RNAウイルス

感染経路:空気感染(飛沫核感染)・飛沫感染・接触感染など

感染力:きわめて高く、同一空間にいただけで感染する可能性があるとされています。1人が感染すると12~18人に感染が広がる可能性があります。(ちなみにコロナやインフルエンザは1人感染すると1~3人程度に感染が広まる可能性があるとされています)発症している方がその空間が去ったとしてもウイルスは2時間程度残るとされており、発疹出現約4日前から4日後まで感染力を持つとされています。また、一般にウイルスが侵入してもほとんど症状が出ない(不顕性感染)場合もありますが、不顕性感染であっても周囲へ感染させる可能性はあります。

潜伏期間:8~12日程度
罹患された方と接した場合、最短8日程度で発症するということになります。

症状:数日程度の発熱と感冒様症状(カタル期)や目の充血、消化器症状を認めます。この間、口腔内の頬粘膜にコプリック斑という有名な所見を認めることがあります。数日でいったん解熱しますが、その後再度発熱(39度以上)を認め、全身に発疹を認めるようになります。5~7日程度で解熱し、発疹も改善、やや色素沈着が残ることがあります。

合併症:肺炎や中耳炎を合併しやすく、1000人に1人程度の割合で脳炎が認められ、死亡率も1000人に1人程度とされています。

診断:典型的な症状経過は麻疹を疑う要素になります。確定診断には特異的抗体やPCR検査が行われます。

治療:麻疹を含め、一般的なウイルス性疾患には特異的な治療がなく、症状に対する対症療法が主体になります。

予防コロナ禍で行われたようなマスクや手洗いでは予防できないとされています。最も効果があるのはワクチン接種のみで、1回の接種で95%程度の方で免疫獲得できるとされ、2回接種で97%程度の方に十分な免疫獲得が可能とされています。

・ご自身の発症予防、重症化予防、集団としての感染拡大防止の観点から、ワクチンは2回接種(4週間以上開けて2回)することが重要です。
・お子さんが麻しん・風しんワクチンの定期接種の対象である1歳または就学前1年間にある場合、積極的に早期の接種をご検討ください。
・海外では大きな流行が複数の国で報告されています。接種が不十分の場合、渡航の2週間前までに接種することをご検討ください。
・2000年4月1日以前に生まれた方は、2回の定期接種が行われていない可能性が高いです。母子手帳等で過去の麻しん(はしか)の罹患歴または2回の接種記録を確認できない方は、いま一度、麻しん・風しんワクチンの接種をご検討ください。なお、今回の流行は10代~40代の方を中心に流行していることも踏まえ、特にこの年齢層の方はご検討をお願いいたします。

感染症法上の対応:全数把握の対象である5類感染症にあたります。疾患が疑われた場合、保健所の指示に従い遺伝子検査などを行います。

学校保健法上の対応:解熱後3日(解熱した日を0日とします)経過したのち登校可能かを判断するとされています。

参考URL
厚生労働省HP

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