1日の3分の1をもっと大切にしましょう
休日の昼寝、朝方の二度寝、ある意味至福の時間だと思います。
睡眠がなぜ必要なのか?について、実は本質的な理由は分かっていません。ただ、過去の検討では睡眠不足は高血圧や糖尿病など、生活習慣病のリスクを高めることが分かっています。
もともと日本人の平均睡眠時間は諸外国のそれに比べとても短いことが分かっています。諸外国の平均睡眠時間が軒並み8時間を超えるのに対して、日本は7.5時間弱で毎日1時間弱短いことになります。Sleep Foundationからは一般成人の推奨される睡眠時間は7時間以上とされていますので、日本人はギリギリセーフということになります。ただ、最近では若年者を中心にスマホやPCなどによる睡眠の質の低下なども言われており、今後睡眠時間とその質をどう確保するか、がとても重要になってくると思います。
また、最近になり日によって睡眠時間が異なることも動脈硬化の進展と関係があるのでは?ということが報告されました。睡眠そのものの質がどの程度動脈硬化と関係するのかはまだ十分に分かっていません。ただ、1日の3分の1を大切にすることはやはりとても重要なことだと言えそうです。
参考文献
https://www.sleepfoundation.org/
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-008.html
JAHA. 2023 Feb 21;12(4);e027361.
中目黒診療所 内科・循環器内科
院長 西原崇創