やはり、運動こそ最高の処方箋でした

日々多くの患者さんと接していると、いろいろなお話を聞くことができます。

『新しいサプリを始めた』

『・・・という治療は効くのですか？』

『どのような運動が自身には合っているだろか？』

『家で手軽にできる運動はありませんか？』

など、本当にニーズは様々です。人が一人として同じでないように、そのニーズも本当に異なります。ただ、ほとんどの方に共通して言えることは食事の調整や何らかのサプリなど、口から入れるもので何とかならないか、と考えていることです。

多くの方は運動習慣がないか、通勤のウオーキング程度です。最近はリモートワークも軌道に乗り、さらに体を動かすことが減ってしまった方も多いように感じます。

運動は有酸素や筋トレなど様々ですが、適度な疲労が気分転換や良質な睡眠をもたらすことや生活習慣病の予防、さらには認知症予防の可能性まで言われるようになってきています。特に、血糖高めと言われている方には運動は是非行っていただきたいと思います。エネルギーの主な受け皿は筋肉と肝臓であり、筋肉はとても重要です。運動によって積極的に血液中のグルコースが取り込まれることで、血糖改善効果が期待できます。運動を続けるとインスリンの効果が高まり、より効率的に筋肉への取り込みが行われるようになります。

また、最近になり筋肉から産生分泌される『マイオカイン』という物質に注目が集まっています。このマイオカインは運動によって放出され、肝臓、脂肪組織、脳、膵臓などさまざまな臓器に働きかけ血糖や脂質の改善、抗炎症作用など、様々なプラスの働きをしているとされています。

やはり、運動こそ最高の処方箋ですね！

中目黒診療所　

院長　西原崇創