2023年02月28日 からだの情報

1日10000歩、本当に意味があるのでしょうか?

健康のために10000歩/日をめどに歩きましょう!
この言葉、ずいぶん前から耳にしますよね。非常に分かりやすいですし、目標にしやすいのでスマホの歩数計を見ながら確認している方も多いと思います。
最近になり、健康と歩数についていくつかの知見が得られました。

・60歳以上の場合、心筋梗塞や脳卒中の予防効果が1000~5000歩/日で高くなり、5000~15000歩/日になってもその効果は認められた。
・ゆっくりペースよりもやや速いペースで歩く方が健康に寄与する可能性がある。

ある程度の年齢になると、もともと何らかの運動習慣を持っていない限り『歩く』ということはかなり少なくなっていると思います。私自身、単に通勤と仕事だけだと、せいぜい5000~6000歩程度です。コロナになり体重が増えてしまった方の話を聞くと、通勤自体がよい運動になっていたということがとてもよく分かります。表現を変えると通勤+αでかなり健康的に過ごすことができるかもしれないと言えそうです。

心筋梗塞や脳卒中予防というのは終局的な目標なので、運動は多くの方にとっては減量や気分転換のために行っていると思います。
『今日は一駅歩いてみよう』
『いつもより歩くペースを速くしてみよう』
『今日はエスカレーターを使わないようにしよう』
『電車に乗っても立っていよう』
『新しい店ができていないか、少し散歩してみよう』
など、その日の気分で普段の生活にちょっとメリハリを与えるだけで『体に良いこと』をしている可能性があります。皆さんもその一歩を始めてみませんか?

参考文献
Br J Sports Med. 2018;52(12):761-768.
Circulation. 2023;147(2):122-131.

 

中目黒診療所 内科・循環器内科
院長 西原崇創

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