2026年05月12日 診療所について

開院4周年を迎えました

2022年5月に開院し、4周年を迎えました。コロナの影響が残っていた変動の年に開院し、なんとかここまで来ることができました。これもこの記事をお読みいただいているご通院中の皆様、地域の皆様のおかげと思っております。

昨年は管理運営団体である医療法人が変わり、中目黒診療所としても、また私個人としても大きな変化の年でした。そして、日本の医療もまさに転換点にあります。戦後続いてきた国民皆保険による保険診療の様々な問題点が社会や医療の変化により浮き彫りになってきており、それを支える制度のみならず、現場の私どももこれまでとは異なった判断を強いられています。

皆様にとって身近なところですと、最近話題になっている巨額な社会保障費の問題があるように思います。様々な原因が言われていますが、その中でも医療が高度先進化するにつれ、一人一人にかかるコストが高くなるということが大きな原因と言われています。

例えば、心筋梗塞という病気は心臓の血管が血栓で突然閉塞し、ダメージをもたらす重篤な疾患ですが、50年くらい前は為すすべがないため、点滴をしながら経過を見るだけでした。その後、血栓をとかす薬が使われるようになり、さらには心臓カテーテルで狭くなった血管を風船で広げステントという特殊な金属でできた小さな金網のチューブを植込むことが当たり前のように行なわれるようになりました。このステントも当初は単なる合金でしたが、再び狭くならないようにするための特殊な薬がコーティングされたものを使うことが最近20年の大きな進歩になっています。心筋梗塞という病気だけでこれだけの進歩をしているのですから、他は推して知るべしだと思います。

医療の進歩はそれと引き換えに大きなコストを強いるようになりました。避けて通ることのできない疾患もありますが、生活の些細な修正や適切な内服薬を使うことである程度予防できるものがあることも事実です。地域医療を支える診療所が今後の医療を担ううえで大切な役割があるとすれば、それは予防にあると思っています。これまでも多くの方に受診いただき、詳細な病歴や生活歴、健診結果をもとに一人一人にとってどのような生活が望ましいか、修正できるポイントがあるとすればどのような部分かを一緒に考えてまいりました。今までも、そしてこれからも開院当初からのスタンスを大切にしながら、医療全体にとって何が望ましいかを地域医療から考えてまいりたいと思います。

2026年5月

中目黒診療所
院長 西原崇創

 

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