スギ花粉症、ダニアレルギーに対する減感作療法をお受けいただけます
2024年5月現在、製薬会社から出荷調整がかかり、スギ花粉に関する舌下免疫療法をお受けいただくことができません。再開のめどがつき次第、再度ご連絡いたします。
花粉症やダニアレルギーはもはや国民病と言ってもよいくらい多くの方が苦労されています。アレルギーの治療は、内服による対症療法、環境調整などによる抗原(アレルゲン)の除去、そして今回ご紹介する減感作療法に分かれます。
減感作療法は、抗原(アレルゲン)を少量から投与することで、症状緩和もしくは根本的な体質改善を目指すものです。当院では、舌下免疫療法であるシダキュア(スギ花粉)、ミティキュア(ダニ)を採用しています。
花粉症やダニアレルギーでお困りでしたら、減感作療法は一度考えてみてもよいかもしれません。以下が治療上のポイントになります。
✓スギ花粉もしくはダニアレルギーが証明されていること
血液検査でアレルギーの有無を事前にチェックさせていただきます
✓初回のみ院内で舌下・内服していただき、ご様子を拝見します
きわめて稀ですが、アナフィラキシーの可能性がありますので30分ご様子を拝見します
✓内服により口腔内などに違和感や掻痒感を認めることがあります
治療初期の掻痒感などはその後数週間程度で緩和されます
✓毎日内服し、最低3年以上継続が必要
推奨内服期間は3~5年程度です。かなり長期の治療になります
✓スギ花粉は花粉飛散時期以外(6~12月)が治療開始時期になります
スギ花粉のトップシーズンである春先からの治療開始はできません
ダニアレルギーの治療開始時期は通年いつでも可能です
✓全年齢が対象です
お子さんでも治療を開始できますが、しっかり舌下し、内服できることが必要です
✓一部の内服薬との併用に注意が必要です
ベータ遮断薬の一部、三環系抗うつ薬など、一部の内服薬との併用に注意が必要です
✓治療効果は個々人で異なります
ほぼ症状が消失する方から、あまり改善を自覚できない場合もあります
治療は長期間必要ですが、アレルギーでつらい思いをされている方には朗報かと思います。もし、ご質問等ございましたら、遠慮なく診療所へお越しください。
中目黒診療所 内科・循環器内科
院長 西原崇創