いびきを改善するには?
いびきと無呼吸症の関連について前回お伝えしました。加齢や肥満などに加え、扁桃腺がもともと大きいことや、下あごが小さめの方がいびきをかきやすいとされています。
特に我々日本人は西洋人と比べ、もともと気道面積が狭いと言われており、体重の変化がいびきに反映されやすいとされています。
そんないびきですが、改善する方法はあるのでしょうか?
いびきがあり、熟眠感が足りなかったり、無呼吸症の症状がある場合には、積極的に医療機関受診をお勧めしますが、まずご自身でできることを試すことも大切です。
・節酒と禁煙
・睡眠薬などの内服を避ける
・減量
・仰向けではなく、横向きで寝るように心がける
減量は睡眠時の気道狭窄を改善させます。睡眠薬やアルコールは口腔周囲の筋肉の緊張を落とし、いびきを悪化させるので注意が必要です。仰向けで寝るクセがある方は、抱き枕などを使い横向きで寝るクセをつけることもいびきの改善に有効なことがあります。
それでも改善しない場合、鼻腔や口腔の状態を評価し、マウスピースや局所手術などが必要な場合もありますので、そのまま放置せず、是非医療機関にご相談ください。
中目黒診療所 内科・循環器内科
院長 西原崇創