無呼吸症に要注意!
以前、からだの情報で米国心臓協会が提唱する『心臓と脳を守る8つのポイント』についてお伝えしました。その中では良質な睡眠というのがとても重要であるとされています。
もともと、睡眠の質や長さについてあまり大切にされては来ませんでしたが、最近になり、死亡率という観点からも睡眠の長さの重要性が証明されました。英国からの報告では睡眠時間が7時間未満の場合、死亡リスクが約12%程度増すというもので、もともと睡眠時間が短い我々日本人は今後もっと睡眠の長さに目を向けるべきだと思います。
ただ、単に睡眠時間を確保すればよいかといえば、そうではありません。
特に以下の症状がある方は、要注意です。
・いびき
・昼間の眠気や集中力の低下
・頭痛
・漠然とした倦怠感
・不眠症
・悪夢をよく見る
・夜間頻尿
・動悸や胸痛
・肥満
・高血圧や糖尿病
・心不全
・心房細動
このような症状、病気が複数当てはまれば睡眠時無呼吸症候群を思い浮かべる必要があります。無呼吸症は単に睡眠の質を悪化させ、昼間のパフォーマンスに影響するだけではありません。高血圧や糖尿病などの生活習慣病、心不全、不整脈、認知症、EDなど様々な問題の原因になりうるもので、しっかりとした診断と治療が必要になります。
https://nakameguro-cl.com/news/lifes-essential-8/
https://nakameguro-cl.com/news/1nichino3bunnno1wo/
Sleep. 2010 May;33(5):585-92.
中目黒診療所 内科・循環器内科
院長 西原崇創