心電計付き血圧計を診療補助に用いています
高血圧の方が自宅で血圧を測定するというのはかなり浸透していると思います。また、コロナ禍になり、酸素飽和度を測るモニターを自身で購入し、日々測定する方も増えました。
日々、循環器科医として診療を行っていると、動悸を主訴に受診される方が非常に多いのに気づきます。動悸の中で不整脈は原因として最も重要で、治療対象になる可能性の高い疾患群です。ただ、不整脈も放置しておいてよいものから、治療が必要なものまで様々です。診断のためには心電図が必要になるわけですが、症状がない時に心電図を見ても原因がわからない、いざ24時間心電図などを行って検査すると、その時に限って動悸がなかったり・・。
血圧計や酸素飽和度モニターでも脈拍を確認することはできますが、動悸の診断という観点からはさらに一歩進んだ機能が必要になると感じています。最近になり、アップルウオッチなどの心電図記録機能、心電計と酸素飽和度の機能を併せ持った簡易型測定器などが市販されるようになっていますが、実際、自身で記録しようとすると、なかなかキレイに記録できないことが多いと思います。
私ども中目黒診療所ではオムロンから新しく発売された心電計付き血圧計(HCR-7800T)のスマートフォンとの連動や心電図測定のコツをお伝えすることなどを含めた初期セットアップを行い、日々のセルフチェックのサポートや動悸の早期診断に用いています。
今日から一歩進んだセルフチェックを始めてみてはいかがでしょうか?
オムロンヘルスケアHP
https://store.healthcare.omron.co.jp/item/HCR_7800T.html
中目黒診療所 内科・循環器内科
院長 西原崇創