肺炎球菌ワクチンおよびRSウイルス母子免疫ワクチンについて

令和8年度から国が定める定期接種として主に65歳以上を対象に行われる肺炎球菌ワクチンが従来のニューモバックスからプレベナー20に変更になり、妊婦を対象にしたRSウイルス母子免疫ワクチン接種が新たに始まります。
肺炎球菌ワクチン(プレベナー20)
従来、23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(PPSV23:ニューモバックス)の接種を行ってきましたが、より長期間免疫獲得が期待できる沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV20:プレベナー20)に変更になります。プレベナーは諸外国で20年程度実績のあるワクチンで最低5年以上の十分な免疫獲得が可能とされています。プレベナー20により市中肺炎の原因になる肺炎球菌の約7割程度がカバーされます。
RSウイルス母子免疫ワクチン(アブリズボ)
RSウイルスは風邪症候群の原因ウイルスの一つです。乳幼児期に罹患すると約25%程度のお子さんが入院し、特に6か月未満がその40%程度を占めるとされています。また、1歳までに入院すると、小児喘息の発症率が高まることも指摘されています。これらのことから出産後免疫が十分でない段階でのRSウイルス感染の予防が重要であるとされています。アブリズボの接種可能期間は妊娠24週から36週ですが、定期接種ではより有効性が高いとされている28週0日から36週0日までを対象としています。母体で作られた中和抗体が胎盤から移行するため接種後2週間以内に出産された場合、十分な効果は証明されておりません。また、ワクチンの効果は出産後半年程度確認されておりますが、母体のワクチン接種後効果についてはよく分かっていません。授乳中の接種は安全性の確認がされていないため、接種を検討する場合、授乳の中止を考慮する必要があります。
ワクチン接種後、体調観察のため30分ほど院内で待機いただきます。
国が定めた定期接種における健康被害は予防接種健康被害救済制度の対象になります。
参考URL
目黒区HP
高齢者用肺炎球菌予防接種
妊婦を対象にしたRSウイルス母子免疫ワクチン
厚生労働省HP
RSウイルス感染症