2022年11月15日 からだの情報

人工甘味料は体に悪い?

comoro 中目黒イメージキャラクター

人工甘味料はお菓子や清涼飲料水などに広く使われ、最近のダイエット志向も手伝ってか、需要が伸びています。人工甘味料はおもに糖質系と非糖質系に分かれ、非糖質系の中にステビア、グリチルリチン、アスパルテーム、アセスルファム、スクラロースなど、皆さんが耳にしたことのあるものが含まれています。

最近になり人工甘味料と心血管疾患との関連について海外の一流誌で掲載されました。

フランスの103388人(平均42歳)を対象に普段食べている食事、甘味料などと心血管疾患との関連について検討されました。人工甘味料摂取は心血管疾患と関連が認められ、その中でアスパルテームは脳血管疾患(1.17倍)にアセスルファムとスクラロースは冠動脈疾患(1.40倍)との関連が強く疑われました。人工甘味料の直接的作用は不明な点が多いですが、人工甘味料を多く含むようなものを多く摂る傾向がある人が動脈硬化になりやすいのかもしれませんし、実際に直接的な関連があるかもしれません。

少なくとも今の時点で言えることは人工甘味料を多く含むようなお菓子や清涼飲料水を可能な範囲で避けることだと思います。市販のお菓子には動脈硬化を促進する脂質も含まれ、様々な面で好ましくありません。

お菓子や清涼飲料水は気分転換にはちょうどよいですが、やはり何事もほどほどが大事だと思います。

参考文献
BMJ 2022; 378: e071204

中目黒診療所 内科・循環器内科
院長 西原崇創

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